混迷を極めた外壁選び

時系列で考えると順番がめちゃめちゃですが、硬い話と柔らかい話を交互にしていこうかと思います。硬い話はあまり楽しい話にならないので、私のモチベーションが続かないためです(苦笑)。

さて、今回は唐突に外壁の話です。

注文住宅なのでよりどりみどり(いくらでも選択肢がある)、と思いきや、そうでもなかったという話と、素材のこと、色のこと等、経験談からの私の結論をお話します。

 

外壁の選択肢

実際はいくつもあるとは思いますが、私は当初タイルが良いと思っていました。

詳しく調べて比較検討したわけではありません。ただ漠然とそう思っていたのです。

ワイナリーで見かけるような石を積み上げたような外壁が好きで、可能であれば採用したいと思っていました。

これはタイルですらないですね(笑)

施工会社から、タイルは一枚一枚貼っていくことになり、手間賃がかなりかかるということと、鉄筋コンクリートの家を想定している建材だとの説明がありましたので(裏はとっていません)、タイルは早々に諦めることになりました。

私がなんとなく選んでしまったデザイン会社は「塗り」壁を得意としているようでしたが、塗りの壁はスタイリッシュですが、私はタイルがやりたかったくらいなのでサイディングを希望しました。塗りの場合は完全なる偏見だと思いますが、カビ対策も不安でした。もちろんサイディングもカビが発生している家は沢山目にしたことがあります。

 

サイディング

主要メーカーは「ニチハ」と「ケイミュー」になるかと思います。もちろん他にもいくつかあります。旭トステムLIXIL)なども建材を色々見ている中で浮上してくることでしょう。

ニチハ

https://www.nichiha.co.jp/

ケイミュー

https://www.kmew.co.jp/

 

私は最終的にはニチハにしました。最寄りのショールームが充実していて、製品が選びやすかったのが理由です。

ケイミューのカタログで見て気に入ったのはよく屋根材に使用されるガルバリウム鋼板をタイル状に施工していくタイプのサイディングでした。タイルの様に一枚ずつ?施工していくため、やはり手間賃が高額になるとの理由で断念しました。

土地を購入する際、建築許可が下りるかどうかという特殊な条件の土地だったため、建築許可が下りなければ売買契約を白紙とする条件を付けていただいたのですが、それにも時限があったため、施工業者からは「申請に必要な構造設計を早く終わらせる必要がある」ということで外壁材も至急選んで欲しいと言われていました。

そのためケイミューはあまりしっかり製品を検討したりできていなかったです。

時間が許せばもっとニチハと比較検討したかったですが。

 

ニチハのFu-ge(フュージェ)

サイディングは455×1820mm等、大きめのピースをつなぎ合わせていくものになるため、つなぎ目ができてしまうのですが、そのつなぎ目が結構目立っているお家をたびたび目にします。このつなぎ目は気になる方とそれほど気にならない方いらっしゃると思いますが、私は気になってしまう派でした。

ニチハのFu-ge(フュージェ)は独自の施工方法で、このつなぎ目が目立ちにくいと言われています。柄や色などの選択肢が少なくなってしまうのですが、私はできるだけFu-ge(フュージェ)から選ぶようにしました。
つなぎ目の他にも色褪せに強かったり、雨で汚れを洗い落とすセルフクリーニング機能(マイクロガード)もついていたりで頼もしいです。

 

外壁の色

最初はネイビーとホワイト系のツートンカラーにするつもりでいました。

ただ、最初に選んだホワイト系のサイディングが、きれいなホワイトではなく、クリーム色に微妙にグリーンがかったような、最初から若干汚れているような変わった色味の木目調だったため、ネイビーと黄味がかったホワイトの相性ってどうなのかってずっと悩んでいました。だったらなぜ選んだのかって言われそうですが...

サイディングは小さなサンプルでしか色味を確認できないので、大きく貼られたときにどう見えるのか、お日様の下でどう光が反射してみえるのか等、想像するのが難しくて困りました。特にネイビーの色味が濃く見えるのか、グレーがかって見えてしまうのか、模様の凹凸・陰影によって、同じ色素を使っていても見え方が違いますし、ブルー系は本当に微妙で難しかったです。

人生で注文住宅を建てる機会なんてそうそうないですし、外壁の色が思った色じゃなかったなんていうことになったら悲しいですよね。

ネイビーxホワイト(クリーム?)系で当初は検討していました

 

窓との相性

ツートンの外壁の色味の相性の他にも、窓枠の色との相性も考えないといけませんが、正直窓枠の色の選択肢はあまり多くありません。いや、お金をかければいくらでも好きにできるのかもしれませんが、施工会社によっては取引のあるメーカーが限られていて、自ずとできることも限られてきますし、窓はこれも話すと長くなるので別で詳しく語るとして、機能やサイズも考えなければならないアイテムです。

内側と外側の両面があり、外と中で窓枠のカラーを変えられるものもありますし、アルミなのか樹脂なのか、外はアルミで中は樹脂、同じホワイトでもアルミ色と樹脂色では全く違ったりと考慮しなければならないポイントが満載です。

機能で窓を選んだときに、外側のアルミ色がほんのすこし黄味がかったホワイトだったりして、単体ではむしろ今、真っ白なホワイトよりも人気があるカラーなのかもしれませんが、ネイビーの外壁との相性はいまいちな様に個人的には感じていました。(やっとここに戻ってきましたw)

そのため、別のメーカーの外側の窓枠が真っ白なホワイトになる商品を探したりしてファイナルアンサーを出さないといけないギリギリまで外壁の色は、最初の選択から変えるべきかを悩んでいました。

 

最終的にはグレー系に

建築許可を取るための申請に間に合わせるために、当初外壁はすぐに決めないといけませんでしたが、結果、申請に対して役所から何度も指摘があり修正をして再度提出するを繰り返すような状況になり(施工会社の対応ですが)、土地の売買契約に付けていた条件(建築許可が下りなかったときの白紙撤回)の期日も何度か後ろ倒しにしてもらっていました。

そんな感じでしたので、色くらいはゆっくり選んで良いですよってことになったのです(重さが変わらなければ構造設計には影響しないですし)。

いよいよファイナルアンサーっていうタイミングでニチハにプラン(サイディングの貼り分け図のようなもの)を出してもらうために再度ショールームにうかがたのですが、そのときついに、別の色も検討させて欲しいと言って、ネイビーxクリームのパターンにグレーxホワイトのパターンを出してもらって検討しました。

ネイビーで悩みに悩んでもう疲れてしまったのもあり、不安もあり、最終的には無難なグレーに寝返りました(苦笑)。悩みがなくなって本当にスッキリ、気持ちが晴れ晴れしました!!!

※最終的に選んだホワイトの外壁はこちらの写真には載っていません

 

仕上がりはこうなりました

この色やデザインは他人ではなく自分がいかに気にいるかが大事、だと個人的には思います。そういう意味では上出来です。

後から気づいたのですが、リビングの掃き出し窓から見えるベランダの外壁色(グレー)も内装と相性が良いんです。そうなるのが普通なのかな??